シリーズを重ねるごとに増える物語の解釈
MGSシリーズは後付け設定が増えることで物語の解釈が増える。その解釈を以下に記す。
あくまで当ブログの解釈であり、公式な設定ではない。
・MGS1
REX計画はDARPA局長ドナルド・アンダーソン、国防長官ジム・ハウスマン、アームズテック社長ケネス・ベイカーらの勢力が推し進める計画。
ケネス・ベイカーの目的は会社の利益を上げること。
ジム・ハウスマンらの目的は自身の権力を強化すること。
サイボーグ忍者 グレイ・フォックスやゲノム兵を作り出したクラーク博士はシャドーモセス島事件前に死亡。後任のナオミ・ハンターとクラーク博士は面識なし。2人の所属はATGC社。
リキッド・スネークがテロを起こしたが、ペンタゴンはテロでREX計画やゲノム兵が明るみに出る前にFOXDIEで事件関係者をソリッド・スネークを始め全員抹殺するつもりだった。しかしナオミの裏切りによりソリッド・スネークは生き残る。
エンディング後に黒幕はジョージ・シアーズ大統領ことソリダス・スネークであることがオセロットから語られる。
オセロット自身はソリダスがリキッドの元に送ったスパイ。オセロットは自身がソリダスのスパイであることを知っているドナルド・アンダーソンを拷問に見せかけて始末した。
ソリッド・スネークがシャドーモセス島に潜入する4,5日前にドナルド・アンダーソンはオセロットに始末されている。
その時点でリキッドは核を発射できなくなっている。
しかしその事実はジム・ハウスマンは知らないかもしれない。
リキッドは核を発射できないのは少なくともジョージ・シアーズ大統領にはバレていて、なおかつその状態でFOXDIEのベクターたるソリッド・スネークも送り込まれている。
MGS1シナリオブック P73によると、オセロット戦の後のセリフについて
※1 プレイヤーにほとんどダメージがない場合 「いいセンスだ。やはりボス(リキッド)と同じコード(遺伝暗号とコードネームのダブルミーニング)を持つ男」
※2 プレイヤーにダメージがかなりある場合 「ふむ、拍子抜けしたな。やはりボス(リキッド)とは違う」とある。
この"ボス"というのはMGS1のエンディング後無線の時点ならソリダス・スネークと解釈も可能だし、MGS3及びMGS4を経ればネイキッド・スネークと解釈もできる。
・MGS2
ジェームス・ジョンソン大統領より語られるのが、ソリダスが腹心のオセロットを使ってリキッドを唆しシャドーモセス島事件を起こさせたこと。また、愛国者達の存在が明かされREX計画は愛国者達の意に添わぬものでソリダスは暗殺される前に地下に潜伏したこと。
オセロットがメタルギアの技術をブラックマーケットに売った目的はソリダスのためか愛国者達のためかははっきりしない。ソリダスの部隊の資金源になったか。
しかしオセロットは終盤で愛国者達のスパイであることが明かさせる。したがってMGS1でオセロットが唆したのはリキッドだけでなくソリダスも対象だったことが示唆される。
ソリダスはオセロットを使ってリキッドにテロを起こさせたが、その行動すら愛国者達の計画通り。タンカー編でオセロットの精神を乗っ取ったリキッドより、ソリッドはFOXDIEの対象プログラムから除かれていることが語られる。
シャドーモセス島事件もソリダスにビッグシェル占拠事件を起こさせるための布石に過ぎなかった。
MGS2シナリオブック P58~59あたり。 タンカー編ラストにおいては、オセロットはセルゲイ・ゴルルコビッチにたいして「メタルギアを愛国者たちに返してもらう」「私のボスは貴様(ゴルルコビッチ)ではない(愛国者もしくは大統領のジョージ・シアーズかジェームズ・ジョンソン)」
・MGS3
特になし
後に愛国者達を作るメンバーが登場
・MGS4
DARPA局長ドナルド・アンダーソンとクラーク博士が愛国者達のメンバーということが明かされる。ドナルド・アンダーソンとクラーク博士は愛国者達打倒を目指すオセロットに消された。
REX計画、ゲノム兵、サイボーグ忍者、ナノマシンなどに携わっていたATセキュリティ社(旧アームズテック社)、ATGC社も愛国者達の息がかかった企業であり、それら計画や技術は愛国者達の意に沿わない物では無く世界を戦争経済に導く手段となっていた。SOPシステムはATセキュリティ社の商品であり、その仕組みにはATGC社のナノマシンが不可欠。シャドーモセス島事件後にオセロットがメタルギアの技術をブラックマーケットに売ったことで、世界中にメタルギアの亜種が溢れた。これも戦争経済を助長するため。
オセロットは元々愛国者たちを打倒するために行動していたことが明らかになった。
ナオミもビッグボスと面識があり、オセロットと協力体制があった可能性もある。